光明学園 相模原高等学校 100周年記念 ~ 息づく智慧と慈悲、101年からの鼓動 ~

記念事業

シンボル事業

〇 総合グラウンドの人工芝整備

総合グラウンドの人工芝整備

校舎の東側に位置する総合グラウンドは、体育授業や各部活動の練習の 場等として最も利用頻度の高い教育施設の一つですが、 降雨による水溜まり・泥んこ状態や乾燥期の砂ぼこり、暗い夜間照明、高さの不十分な防球ネットなど多くの課題を抱えていました。生徒の重要な教育施設として、また、環境面の配慮も含めてその改善は長年の懸案となっており、100周年のシンボル事業として整備を行ったものです。

施工は人工芝整備に豊富な実績を持つ長永スポーツ工業株式会社(長谷川信代表取締役社長)に依頼しました。

〇 阿弥陀如来図の更新

本学園の建学の精神を象徴する存在でもある阿弥陀如来図を拡大模写し、二つの体育館(第一アリーナと第二アリーナ)のステージに祀られています。

入学式、卒業式などの式典や本校独自の“心の教育“ともいうべき建学の授業等に礼拝されておりますが、長年経過し痛みが顕著となったため、今回の 100周年を機に縁あって取得できました学祖弁栄上人ご真筆の「三昧仏図」をもとに、相模原市内にある女子美術大学の菅野静香先生に潤筆いただき更新したものです。

更新費用は卒業生の親睦組織である「光友会」からご寄付いただきました。礼拝の始めに際しては、当麻山無量光寺の飯田覚隆住職により開眼供養を執り行っていただきました。

他の主な事業

〇 教育施設・設備の充実

ICT教育など情報化教育の一層の充実を図るために全普通教室への高規格な電子黒板やプロジェクターの導入、PCなど情報機器の更新を行うとともに、生徒の体力向上と本校の特色である部活動の振興を図るためのトレーニング室のトレーニングマシンの更新・充実を図りました。また、学習環境整備の一環として、生徒の主体的学習活動を支援するため図書室への「自習コーナー」の設置、快適環境実現のため第一アリーナ・第二アリーナへの冷房設備の設置、校舎西棟の冷暖房設備の計画的更新などに取り組みました。

〇学祖山崎弁栄上人資料室の整備

寄贈いただいた弁栄上人ご真筆の書や絵画等本校が所蔵する遺墨等を整理・保管するとともに、来校者に上人の偉業を紹介する展示スペースとして、西棟6階の修養室隣に整備しました。

〇 学祖「山崎弁栄上人遺墨展」の開催

2019年12月20日から23日まで、学祖弁栄上人の教えや偉業、光明学園との関わりなどについて広く市民等に紹介するため、相模原市立相模原市民ギャラリーにおいて開催しました。弁栄上人の研究者でもあった故 谷慈義上人から100周年を機に寄贈いただきました弁栄上人直筆の書や絵画作品を中心に展観しました。

〇 学園振興計画の策定

少子化の進行や多様化する教育ニーズに的確に対応し学園の持続的発展に繋げるため、法人運営や教育活動全般にわたる課題を整理し、取り組みの方向性を示す長中期的視点に立った計画策定に取り組みました。

〇 記念ロゴマークとキャッチコピーの策定

市内にある女子美術大学と連携し、ロゴマークは学生公募作品の中から山浦若葉さん考案の蓮の花をモチーフにしたデザインを選定し、キャッチコピーは校訓である「すべてに智慧と慈悲をもって一生懸命に努力する」をベースにした『息づく智慧と慈悲、101年からの鼓動』を選定しました。

〇 付属幼稚園園歌の制定

記念事業の一つとして、多くの園歌や校歌を手掛けられていた作曲家の北方寛丈先生に依頼し、100周年に先駆け2017年12月に制定しました。親しみのある優しい歌で、入園式や卒園式など様々な行事の中で歌われています。

〇 記念式典の開催と記念誌の発行

記念式典は2019年12月8日に、相模原市立相模女子大学グリーンホールの大ホールにおいて黒岩裕治神奈川県知事(代理)や本村賢太郎相模原市長、工藤誠一神奈川県私立中学校高等学校協会理事長を始めとする来賓約200名と学校関係者約150名、在校生約800名(一部)が参加して行われました。

式典では決意表明として「100周年宣言」が採択され100周年記念事業等で特にご協力をいただいた故谷慈義氏、菅野静香氏、長谷川信氏の三氏を特別表彰させていただきました。式典二部では本校吹奏楽部と和太鼓部の演奏、空手道部の模範演技が披露されました。

式典後、会場を小田急ホテルセンチュリー相模大野に移して祝賀会が挙行されました。記念誌は、創立100周年記念誌発行委員会(委員長:茅原田真澄教諭)の企画・編集により、100周年の歩みと101年からの学園の目指す方向性等をとりまとめ式典に合わせて刊行しました。

関連する取り組み

〇 学祖山崎弁栄上人百回忌法要

学祖山崎弁栄上人が遷化されて百年となった2019年5月に「山崎弁栄上人讃仰会」の主催により、上人ゆかりの本校において「山崎弁栄上人百回忌音楽法要」が盛大に催されました。冒頭、本校和太鼓部による演奏が奉納され、浄土宗大本山増上寺法主 八木季生大僧正台下が御導師を務められ法要が営まれました。

法要後には弁栄上人の研究者でもある若松英輔氏(東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授)による「弁栄上人の現代的意義」をテーマに特別記念講演とシンポジウムも開催されました。また、上人が開山された唯一のお寺である霊鷲山善光寺(浄土宗・千葉県松戸市)主催でも同年、松戸市市民ホールにおいて百回忌法要が営まれ、ここでも本校和太鼓部が奉納演奏を披露しました。

〇 学祖山崎弁栄上人紹介展の開催

山崎弁栄上人の人とその偉業を広く紹介するため上人の遷化百年を捉えて、相模原市立博物館開館25周年・山崎弁栄上人没後100周年記念「無量光寺文書・山崎弁栄遺墨展」や山崎弁栄上人没後百年顕彰事業企画展「弁栄展~柏が生んだ聖~」(千葉県柏市郷土資料室)などが開催され、本校も協賛し所蔵の遺墨等も数多く展示されました。

 〇 墨跡仏画集の発刊

「山崎弁栄上人賛仰会」から上人の百回忌に合わせて、上人が執筆された書画等1000点を掲載し、上人の偉業をまとめられた「墨跡仏画集」が刊行されました。このうち本校が所蔵している46点の遺墨等について、賛仰会様のご厚意により別冊として編集され発行いただきました。